◆甲状腺がんの再発1割、福島 原発事故当時6~15歳
(2018年3月1日 西日本新聞)
東京電力福島第1原発事故の後、甲状腺がんと診断され手術を受けた福島県内の患者84人のうち約1割の8人ががんを再発し再手術を受けたことが、患者を支援しているNPO法人「3・11甲状腺がん子ども基金」(東京)の調査で28日、分かった。8人は事故当時6~15歳。専門家は「小児甲状腺がんのことは詳しく分かっていない。継続的な検査が必要だ」としている。
基金は今年1月末までに、福島県内外で甲状腺がんを発症した患者111人に、診療明細や自己申告を基に療養費を給付。事故当時、福島県内にいた84人のうち8人が再発や転移で再手術を受けた。
◆原発事故 甲状腺がんの子ども 約1割の8人再発し再手術
(2018年3月1日 NHK)
東京電力福島第一原発の事故のあと甲状腺がんと診断された子どもの支援を行っている民間の基金が、子どもたちの手術後の経過を調べたところ、およそ1割に当たる8人ががんを再発して再手術を受けていたことがわかりました。
民間の基金「3・11甲状腺がん子ども基金」は、原発事故後に甲状腺がんやがんの疑いと診断された25歳以下の子どもたちに1人当たり10万円の療養費の支援を行っていて、先月末までに114人に支給しています。
このうち事故当時福島県内に住んでいた84人について基金が術後の状況を調べたところ9.5%に当たる8人ががんを再発して甲状腺を摘出するなどの再手術を受けていたことがわかりました。
8人は、事故当時6歳から15歳で最初に手術を受けた時期から最も早い人で1年後にがんを再発していたということです。
福島県が行っている甲状腺検査では、これまでにがんやがんの疑いと診断された人は194人に上り、再発するケースが出ていることはわかっています。
しかし県の検討委員会でも詳しいデータは明らかになっておらず、基金では国や県はがんの再発のケースを詳しく検証してほしいと話しています。
基金は、事故から7年を前に3日医師による無料の電話相談を行う予定で、電話番号は、0120-966-544です。
◆福島第1原発事故 甲状腺がんの子ら 再発や転移「不安」77% 検査縮小を懸念
(毎日新聞2017年12月7日 東京朝刊)から抜粋
東京電力福島第1原発事故後、甲状腺がんと診断された子どもらを支援しているNPO法人「3・11甲状腺がん子ども基金」(事務局・東京)は6日、子どもらへのアンケート結果を発表した。適切な治療を受ければ予後はよいと言われる甲状腺がんだが、回答者の8割近くが不安は「ある」と回答した。
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