(アワープラネットTVより転載)
甲状腺がん悪性・悪性疑い152人〜福島県民健康調査
本格検査は現在なお進行中であり、本格検査において示された発生率比は、その受診者のうちがん細胞があると判断された症例(以下、がん症例)以外の受診者 は全員、がんがないという仮定の下に計算されている。これまで結果の判明が進むにつれてがん症例が増える割合が増加する傾向が見られ続けてきたので、現在 示されている発生率比は、地域により大きく過小評価されていると思われる。
検討委員会での記者会見にて、基本調査の①-8ページの福島県住民の外部被ばく線量分布と、甲状腺検査(本格検査)の②-6ページの甲状腺がん症例の外部 被ばく線量分布が大きく異なり、甲状腺症例の外部被ばく線量が高い方に分布しているという指摘があった。このオッズ比に関して、性別を調整して表2として 示した。この調整オッズ比とその95%信頼区間の推定結果は、EpiInfo 7TMのStatCalcの最尤推定値(Mid-P)を用いた。95%信頼区間の下の値が1より大きいと、いわゆる「統計的有意差がある」ということになる。
その結果、明瞭な量反応関係が観察された。つまり、外部被ばく線量に関連する何らかの要因(恐らく内部被ばく)が甲状腺がんの発症に関与していることが、 より明瞭に推察できることになった。1mSv未満もまた、被ばくしていると考えられるので、示されたオッズ比は過小評価されている。先行検査では、平成 23年度、24年度、25年度の別に、甲状腺がん症例の線量分布が発表されておらず、平均有病期間が平成26年度としてほぼそろっている本格検査とは異なり、明瞭ではなかった。基本調査の住民の性・年齢・市町村別線量分布、先行検査および本格検査における甲状腺がん症例の性・年齢・市町村別線量分布の発表が待たれるところである。
************ アワープラネットTVより転載はここまで ***********
(こちらも重要なニュースを書き起こしてくれる「みんな楽しくHAPPYがいい」から抜粋して転載します。
◆2巡目の甲状腺検査 新たに9人が「甲状腺がん」と診断
(福島15/11/30)FNNLocal
新たに9人が、「甲状腺がん」と診断された。甲状腺検査は、福島第1原発事故当時に18歳以下だった子どもなど、およそ38万人を対象にしていて、2014年4月からは、2巡目の検査が行われている。
専門家による30日の検討委員会では、9月末までに検査が確定した、およそ18万2,500人の結果が公表され、新たに9人が「甲状腺がん」、5人が「がんの疑いがある」と報告された。
1巡目とあわせると、「甲状腺がん」と確定したのは115人、「がんの疑いがある」と診断されたのは39人となった。
検討委員会の星 北斗座長は、「放射線の影響は考えにくい」としている。
星座長は「チェルノブイリに比べて極めて低いという話と、ま、当時の、非常に、いー、感受性の強い子供達、小さな子供達からの発生が今のところ見られないという二点において、ええそうは考えにくいというふうに判断しています。
*** 「みんな楽しくHAPPYがいい」からの転載はここまで ***
星座長の「放射線の影響は考えにくい」という発言は、いつまで続くのでしょうか。
そして、検討委員会は、いつまでその発言を許すのでしょうか。
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